北朝鮮情勢

「軍事衝突近づいている」米共和党重鎮「在韓米軍の家族退避を」

 【ワシントン=黒瀬悦成】米議会共和党の重鎮、グラム上院議員は3日、CBSテレビの報道番組に出演し、北朝鮮による新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を受けて米朝の「軍事衝突が近づいている」との認識を明らかにし、国防総省は在韓米軍将兵の家族らを韓国から退避させるべきだと述べた。

 グラム氏は「北朝鮮の挑発行為を勘案すれば、(米軍将兵の)妻子を韓国に渡航させるのは常軌を逸している」と語り、国防総省に対し、韓国への米兵の妻子の渡航を停止するとともに、韓国にいる妻子の退避を開始するよう訴えた。

 在韓米軍(約2万8500人)は、有事に備えて将兵の家族らを国外などに退避させる訓練を年に2回実施しているが、現時点で退避に向けた具体的な動きは確認されていない。

 一方、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は3日、FOXニュースの報道番組で「トランプ大統領は単独で(北朝鮮問題に)対処する用意がある」と軍事的選択肢をとる構えを示唆しつつ、中国やロシアに対して北朝鮮への経済的圧力を一層強化するよう説得していると説明した。

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