「ペール・ギュント」 日韓合同で迫るイプセンの魅力 台本・演出はヤン・ジョンウン

 東アジアの国際情勢や日韓関係が良好といえない中で、日韓のキャストが同じ舞台に立つ。ヤンは「文化は政治を超えて成り立つもの。文化交流は国同士の関係に関係なく、継続性を持ってやっていかなければならない。こうやって取材してもらえることもそうだが、このような規模の交流が、両国に良い影響を残すのではないか」と期待する。

 イプセンが戯曲を書いて150年。古びないペールの魅力を、ヤンは「自分とは何か、自分が直面している真実とは、といった、人が抱えるさまざまな疑問は普遍的なもの。イプセンは劇の中にそういうものを込めている。だから上演され続けているのだと思う」と言葉に力を込める。浦井も「せりふが詩的で現代的。身近にひりひりと感じることが多かった。皮膚感覚でダイレクトに、自分の言葉として出てくる。シェークスピアとは違うな、若いなイプセン、という感じ」と話す。

 来年2月、平昌五輪の開・閉会式で演出を務めることになっているヤンだが、今はこの舞台に全力で臨む。「浦井さんもそうだと思うが、全身全霊をかけてこの舞台に取り組んでいる。韓国には『人のすることはすべて天命である』という言葉がある。あとは天に従うのみです」

 出演はほかに日本から趣里、マルシア、浅野雅博ら、韓国からキム・デジン、ユン・ダギョンら。24日まで。(電)03・5432・1515。