互いの自宅周辺では、安垣容疑者、女性のいずれも、特に変わった話は聞こえてこない。安垣容疑者が住んでいたのは、単身者向けの2階建ての賃貸アパート。近所に住む70代の男性は「住民の入れ替わりも激しいし、近所づきあいもないが不審な人はいなかった」と証言する。一方、女性が住むアパートの近所の住民も、「普通の夫婦に見えた。トラブルは聞かない」(60代女性)と明かす。
人知れず交際は続いたが、1年ぐらいで雲行きが怪しくなってきた。今年9月以降は、別れをめぐってトラブルに発展。警察が間に入る事態になった。しかし県警は、ストーカー規制法に抵触し、警告を発出するような事態はなかったとみている。
犯行後、ホテルから車で去った安垣容疑者は県内で確保された。
安垣容疑者がなぜ、20歳も年上の被害女性と不倫関係に陥り、追い続けたのか。出会って約1年、被害女性が、安垣容疑者との関係の清算を切り出した転機は何か-今のところわかっていない。
ただ、別れ話をめぐるトラブルが続き、警察の仲介もあって関係を絶つと再三約束したのに、二人は再び会い、最悪の結末に至ってしまった。