衝撃事件の核心

20歳年上の人妻との不倫の末のラブホ殺人 事件前、警察は容疑者の男を説得していた

千葉県警本部=千葉市中央区
千葉県警本部=千葉市中央区

「首を絞めて殺害した」。女性を殺害したとして殺人容疑で逮捕された男は、容疑を素直に認め、淡々と取り調べに応じているという。千葉県船橋市のラブホテルの一室で女性(51)の遺体が見つかった事件。明らかになったのは、31歳の男が20歳年上の人妻との逢瀬に対する未練を断ち切れず、交際関係を精算できなかった末の悲劇が浮かび上がる。

別れ話

事件が発覚したのは11月19日。被害者は、隣接する市川市に住む女性(51)で、一緒にチェックインした男の存在が浮かび上がるまで、時間は掛らなかった。殺人容疑で逮捕されたのは、女性の交際相手だった習志野市鷺沼の無職、安垣瑠威容疑者(31)だ。

事件の伏線はあった。この事件の約2週間以上前の同月3日、安垣容疑者の自宅付近で近所の住人から、「女性が叫んでいる声がする」と110番通報があった。県警習志野署員かけつけると、安垣容疑者と女性が交際をめぐる別れ話で口論になっていたという。

署員は2人を説得。すると2人とも、「縁を切る。もう会わない」と約束したという。署員が女性の家族に説明した上で、駆けつけた家族に女性を引き渡し、この日の騒ぎは収まった。

事件は、それからわずか約2週間後。2人は安垣容疑者の家から3キロ、女性の家からは約7キロの距離とちょうど間にあるホテルで再会し、安垣容疑者は凶行に及ぶことになる。

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