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ニュースの深層

「世界の記憶」は不公正? 却下される日本側申請→「南京」◎「通州・チベット」×

【ニュースの深層】「世界の記憶」は不公正? 却下される日本側申請→「南京」◎「通州・チベット」×
【ニュースの深層】「世界の記憶」は不公正? 却下される日本側申請→「南京」◎「通州・チベット」×
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 「二重基準」「不公正」。10月末に結果が公表された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)の審査に対し、「南京大虐殺文書」を登録した前回との整合性を問う声が申請者から相次いでいる。「南京」としばしば対比される通州事件や、憲法9条関連の申請案件が政治的として、審査前に事実上の却下とされたためだ。審査の透明性が依然として確保されておらず、登録・不登録の理由すら開示されない現状が背景にある。(社会部 寺田理恵)

(※11月18日にアップした記事を再掲載しています)

チベットと共同申請

 「人権侵害事件-チベットと通州の事例」を申請していた民間団体「通州事件アーカイブズ設立基金」(東京)は10月31日、審査結果公表を受け、「ユネスコが申請を却下したことが判明した」などとする抗議声明を出した。

 世界の記憶は、誰でも申請できる。同基金は昨年5月、チベット亡命政府元議員と共同申請を行った。

 内容は、日中戦争開始直後に北京郊外で多くの日本人居留民が中国人部隊に殺害された「通州事件」と中国による「チベット弾圧」の資料で構成。当初は名称を「20世紀中国大陸における政治暴力の記録-チベット、日本」としていた。

 だが今年4月、事前審査を担う登録小委員会(RSC)から「歴史の新解釈を提示するのは事業の趣旨に合わない」などとする暫定意見の通知を受け、タイトルを改めるなど申請書を修正。定められた期限までに再提出したが、その後は連絡がないという。