浪速風

ミサイルが飛んでも「もり・かけ」か

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、取材に応じる安倍晋三首相=29日午前5時56分、首相官邸(佐藤徳昭撮影)
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、取材に応じる安倍晋三首相=29日午前5時56分、首相官邸(佐藤徳昭撮影)

振り返るにはまだ早いが、今年は北朝鮮の核・ミサイルと「もり・かけ」で明け暮れた。わが国にとって、どちらが重大かは言うまでもない。ところが、野党や一部のマスコミが取り上げるのは、圧倒的に後者が多かった。自民党が大勝した衆院選後も相変わらずである。

▶挑発を繰り返す金正恩朝鮮労働党委員長もあきれているだろう。目を覚ましてやろうというのか、昨日未明、2カ月半の沈黙を破って大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。米国の首都ワシントンをも射程に収める新型の「火星15」で、「国家核戦力完成の歴史的大業」と大仰に発表した。

▶制裁が効いているのは間違いない。厳しい冬を迎えて、食糧難、燃料、電力不足は例年の比ではなかろう。不満のガスが充満して、暴発もありうる。危機は確実に高まっているのだ。すぐにも半島有事に備えなければならないが、それでも「もり・かけ」というなら、議員バッジを返してもらいたい。