【ソロモンの頭巾】「進化の隣人」見守る密林の淑女J・グドールさん 長辻象平(1/4ページ) - 産経ニュース

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ソロモンの頭巾

「進化の隣人」見守る密林の淑女J・グドールさん 長辻象平

【ソロモンの頭巾】「進化の隣人」見守る密林の淑女J・グドールさん 長辻象平
【ソロモンの頭巾】「進化の隣人」見守る密林の淑女J・グドールさん 長辻象平
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 自然と人間の共生への優れた研究に贈られる「コスモス国際賞」(国際花と緑の博覧会記念協会)。

 その第25回受賞者に選ばれた英国人の霊長類学者、ジェーン・グドールさんが11月に来日した。

 赤道に近いアフリカの熱帯雨林で野生チンパンジーを観察し、世紀の発見をしたのは、彼女が20代半ばのことだった。道具の使用は当時、ヒトを定義する特徴の一つだったが、チンパンジーが道具を作り、それを使う姿を目撃したのだ。

 チンパンジーは手にした小枝の葉をむしり、アリ塚に差し込んでシロアリを釣り上げて食べていた。

 彼らが肉食をすることも報告した。野生類人猿は植物食という定説を覆す、これも一大発見だった。

 「密林の若き淑女」は一躍、世界の有名人となりながら、現地での地道な野外研究に従事した。

 コスモス国際賞の委員会は授賞理由として「野生チンパンジーの生態の解明を通じて人間の本性を描き出した」ことを挙げた。

 現在、彼女は83歳。森とチンパンジーと地域住民のために世界を回りながら毎年、約300回もの講演をこなしている。