ひきこもり、進む高齢化 「親と一緒に死ぬ」相続問題も…

 今年7月、ひきこもりの家族を支援する一般社団法人「OSDよりそいネットワーク」を設立した池田佳世理事長は「『親が死んだら、一緒に死ぬ』と言っている人もいる。ひきこもりを抱えた両親は疲弊している」と話す。

 同法人の元木翼司法書士は「親亡き後の問題は深刻で、非常に多くの相談が寄せられている」と説明。特に相続手続きが進まず資産が凍結される場合がある。相続しても財産管理には問題が生じるという。

 中学校でいじめに遭い、ひきこもっていたという男性(39)は「ひきこもっていたときは心が痛くて、このままでは持たないという危機感があった」と振り返る。同様の境遇にあった男性の兄は2年前に自殺。男性は支援団体のカウンセリングを受けて、今ではNPOの事務を手伝うまで回復している。

 ひきこもりを長年支援してきた礒野雄行政書士は「1980年代からひきこもっている人は、社会に出てもタイムスリップする状態。社会参加を少しずつできることから支援していかなければならない」と話した。(天野健作)

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