浪速風

「サザエさん」は変わらず、東芝は変われなかった…国民的長寿番組スポンサー降板劇

会見する東芝の平田政善代表執行役専務=11月9日、東京都港区(佐藤徳昭撮影)
会見する東芝の平田政善代表執行役専務=11月9日、東京都港区(佐藤徳昭撮影)

日曜の夜は「サザエさん」(カンテレ系)を見るのが習慣になっている。翌日からまた学校や会社へ行かなければ、と憂鬱になる「サザエさん症候群」や、視聴率が株価と反比例すると話題になった国民的長寿アニメである。根強い人気を誇っているが、東芝がスポンサーを降板するという。

▶サザエさんには「昭和」がある。お人好しだが威厳を見せようと「バカモン!」と怒鳴る父・波平に、見合いで結婚したしっかり者の母・フネ、サザエさんの夫・マスオは入り婿的な2世代同居である。家族が集まるお茶の間があり、テレビは箱型のブラウン管、黒電話も懐かしい。

▶番組がスタートしたのは昭和44(1969)年で、当初は高度経済成長を牽引(けんいん)した家電メーカーの東芝の1社提供だった。業績が悪化した白物家電事業を売却し、原子力事業で巨額の損失を出し、さらには不正会計で揺れる。時代は変わったが、サザエさんは変わらず、東芝は変われなかった。