野田佳彦前首相「『寛容な保守』の看板は偽り」 希望の党の「三権の長」排除で細野豪志氏から謝罪も小池百合子前代表を酷評

野田佳彦前首相(市川雄二撮影)
野田佳彦前首相(市川雄二撮影)

 衆院会派「無所属の会」の野田佳彦前首相は27日、自らのブログで、希望の党の細野豪志元環境相から、同党への公認申請を辞退するよう促したことについて「発言は上からの指示でやむを得ず…」などと謝罪されたことを明らかにした。1日の衆院本会議場で、細野氏が野田氏の議席まで来て頭を下げたという。

 細野氏は、衆院選で民進党が希望の党への全員合流を決めるにあたり「三権の長を経験した方は(合流を)ご遠慮いただく」と発言。野田氏が「先に離党した人の股をくぐる気はまったくない」と反発し、無所属で出馬した経緯がある。

 野田氏は、首謀者が「(当時)党首の小池百合子東京都知事だったと改めて知り、私の判断に誤りがなかったと確信できた」とした上で「『寛容な保守』という看板は偽りであり、極めて非寛容で排除の論理を振りかざす人物だったとは…」と酷評してみせた。

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