クラウドファンディングで資金調達 山梨中銀とマクアケが提携 第1弾ワイナリー2社

 インターネット上で起業や新規事業、映画制作などの資金を調達する「クラウドファンディング」が注目されているが、山梨中央銀行はサイト運営大手の「マクアケ」(東京都渋谷区)と業務提携し、取引先を紹介する業務を始めた。第1弾は県内ワイナリーの2社。新規プロジェクトの資金を募った。2社は出資者の反応から、プロジェクトの成否を見極める。山梨中銀もクラウドファンディングを通して事業の将来性などを確認し、資金需要に応えていくという。(松田宗弘)

 クラウドファンディングは、ネット上で新規事業などを公開し、賛同した出資者から小口の資金を集める手法。今回の取り組みは出資と引き換えに、完成した商品などを市販前や割安で返礼する「購入型」と呼ばれる仕組み。

 山梨中銀は笛吹市一宮町のルミエール(南野呂)と矢作洋酒(上矢作)をマクアケに紹介した。

 ルミエールのプロジェクトは、自社農園のカベルネ・ソーヴィニヨンを瓶内二次発酵で仕上げたスパークリングワインの試作。限定100本。総額50万円の資金を1口5千円、約1カ月の募集期間で公募し、10日間で目標を達成した。

 矢作洋酒は、甲州種の一升瓶の無添加辛口ワインを作る。出資金100万円を目指し、1口1千円から1万6千円の5段階で募っている。これまでに累計15万8千円を達成。来月27日まで募集する。

 返礼品は、ルミエールが1口5千円に対しスパークリングワイン1本、矢作洋酒は出資額に応じ格安でワインが買える会員証や一升瓶ワイン。

 ルミエールの木田茂樹社長は「当社を知らない消費者へのPR効果が大きく、新しい形の流通、本格的な生産につながっていく」と強い期待感を示した。

 山梨中銀も「クラウドファンディングの活用で市場の反応をみたり、販路拡大などに役立ててほしい」(法人推進部)としている。