「これは詐欺じゃないか」 TPPベトナム会合でカナダ、合意表明先延ばしへ裏工作

 カナダはTPP11が妥結すれば、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で不利に働くと懸念しており、合意表明を先延ばししたい思惑があったようだ。

 遅延工作は見破られ、問題の文言は入らなかったが、「核心要素の合意」の表現は声明に残った。これ以上の混乱を避けたい日本が議長国として認めた。国内で野党などから「本当に大筋合意したのか」と批判される余地を残したことになる。

 ただ、大筋合意をどう呼ぼうと、署名式では最終合意が成立する。式典は早ければ年明けにも日本で開かれる。決着を避けたいカナダが最後の抵抗を仕掛ける恐れもあり、他の10カ国が早期発効に向けどこまで団結できるかがカギを握る。(田辺裕晶)

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