立憲民主党は21日、結党後初となる党憲法調査会(山花郁夫会長)の会合を開いた。枝野幸男代表は9条に自衛隊の存在を明記する安倍晋三首相の改正案を全否定し共産党や社民党との共闘を進めるだけに、会合も安倍政権批判の色彩が際立った。希望の党は22日から党憲法調査会を始動させるが、自民党の船田元憲法改正推進本部長代行らに講師を打診するなど、改憲への積極的な姿勢を打ち出す構えだ。
立憲民主党の初会合には約20人が出席し、衆院で同じ会派に所属する山尾志桜里衆院議員も姿を見せた。枝野氏は会合で「立憲主義をしっかり守り、取り戻すのが結党の大きな柱だ」と述べ、安倍政権と対峙する姿勢を強調した。
この日は、衆院憲法審査会で安全保障法制を憲法違反と断じた早稲田大の長谷部恭男教授を講師に招いた。長谷部氏は「今の憲法に自衛隊を明記していないことに意義がある」と語り、首相の9条改正案を批判した。