具体的なアドバイスをあげてもらった。お弁当や出張といった家族の予定を色分けするなど、ポップに演出を。また年間スケジュールには、旅やエステといった、自分へのごほうび予定も忘れずに書く。
通勤時間のうち5分間、手帳を見直すと、日々の時間を有効に使う手立てになるし、いつでも持ち歩きたいと思えるよう、カバーやシールといった、お気に入りカスタマイズも有効な手段といえそうだ。
「手帳は書き込む前は『真っ新』な状態。自分に使い勝手がよいよう、自分色に染めていかなければいけません」
自分の時間を見つけよう
平成18年、自ら会社を立ち上げた桶下さん。当時は、予定に振り回される毎日だったという。過度の予定の詰め込み、ダブルブッキング…。しかし27年、自ら手帳をつくっている女性に出会ったことが転機となった。
「おおよその予定を書き込むだけ、という使い方が間違っていたことに気づいたんです。一日の流れをきちんと書き込むと、意外に無駄な時間、アイドルタイムがある。そのアイドルタイムをいかに使うか、が自分の時間を見つけるための秘策です」
手帳の使い方や楽しさをブログで発信。時間管理術などのノウハウも独学し、いつしか「手帳オーガナイザー」の講師として、時間管理に悩む人たちを救う側になった。
スマホより「書く」
スマートフォンで予定管理している人も多いだろう。しかし桶下さんの名刺には、「もうスマホで予定を見るのはおやめください」と書かれており、インパクトがある。