「中国指導者は国際的秩序の仲間入り意図せず」トランプ大統領の参謀バノン氏が警鐘鳴らす中国の対外拡張

15日、都内で講演するバノン氏(岡田美月撮影)
15日、都内で講演するバノン氏(岡田美月撮影)

 トランプ米大統領の有力側近で、元首席戦略官兼上級顧問のスティーブン・バノン氏が来日し、15日に東京都内で講演した。辞任後の今もトランプ氏に近いとされ、初のアジア歴訪を終えたばかりのトランプ氏を高く評価した。また、大衆主義を自任したバノン氏だが、米政権の担い手は「米国のエリートたち」であり、彼らが対外拡張へ突き進む中国にどう対応するかが重要な課題だと指摘した。

(外信部 岡田美月)

立脚点は「大衆主義」

 「私は平均的な人間で、米国の労働者層の家庭出身だ」

 トランプ氏の側近として政権運営に携わったバノン氏だが、講演ではこう自己紹介し、自分の立脚点はあくまでも「大衆主義」にあると強調した。

 その上で、トランプ氏が昨年の米大統領選で支持を急速に広げた背景には、労働者層の存在があったと指摘。トランプ氏が当初の劣勢をはね返して共和党の候補に躍り出たのは、バノン氏自身のバックグラウンドでもある「労働者層の人たち」の支持を得たからだったと振り返った。

 それは、米国内の工場や仕事が中国に流出するなどの雇用や経済状況の変化について「(最初に)知っていたのは労働者層だった」からであり、「(彼らは)トランプ氏は米国を衰退させず、米国を再び偉大な国にするためにあらゆる努力をすると分かっていた」からだという。

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