近ごろ巷に流行るもの

豚バラ肉使ったサムギョプサル「韓流」きっかけに定着…焼き肉の新しいジャンルに

 李さんはそう説明しながら、焼き方を実演。韓国から輸入した専用の鉄板に、ベーコンのように脂身と肉が重なった豚肉を次々に焼いていく。キムチも焼く。興味深いのは、鉄板はやや斜めになっており、上のほうに肉、下のほうにキムチを載せていることだ。「豚は余分な脂が抜ける一方、キムチは脂がしみこみ、それぞれおいしくなる」と話す。不要な脂は鉄板の下に落ちるようになっている。

 みそだれと塩こしょう、コッテジ特製だれがあり、好みのものを焼き上がった肉につけて食べる。付け合わせのサンチュに肉と焼いたキムチを入れて巻いても、肉だけを食べてもいい。取り合わせは自由自在なのだ。客は会話を楽しみながら自ら焼いて食べられる。

 店は平成23年にオープン。李さんは「当初、お客さんは20代がほとんどでしたが、いまは30〜60代と幅広く、女性が9割。韓流ファンが多い」と教えてくれた。

 平成15年からNHKが放映した韓国ドラマ「冬のソナタ」をきっかけに始まった韓流ブーム。サムギョプサルは、ブームに乗って増えた韓国料理店のメニューに取り入れられ、広まった。大阪のような大都市では、取り扱う店も多く、韓国料理の定番として人々の会話でもごく普通に使われる言葉になっている。

 サムギョプサルが、日本人に受けたのはなぜだろうか。