手賀沼

手賀沼を外来植物から守ろう 水陸両性の「オオバナミズキンバイ」も拡大

水面を埋め尽くした外来水生植物。駆除には重機が活躍した=我孫子市我孫子新田(江田隆一撮影)
水面を埋め尽くした外来水生植物。駆除には重機が活躍した=我孫子市我孫子新田(江田隆一撮影)

 千葉の手賀沼で水面を覆い尽くして周囲の植物を枯らし、治水上の懸念もある外来水生植物の繁殖が拡大している。約10年前に確認されたナガエツルノゲイトウに加え、今夏は「よりやっかい」とされる水陸両生のオオバナミズキンバイが、沼の西部地域で初めて見つかった。危機感を抱いた地元の市民団体などが立ち上がり16日、本格駆除に乗り出した。(江田隆一)

 ナガエツルノゲイトウは南米原産のヒユ科の多年草。平成元年に兵庫県で見つかり、特定外来生物に指定されている。印旛沼流域での拡大が著しく、水面を漂って排水機場の作業をまひさせることもあり、県はボランティアなどの協力で定期的な駆除を行っている。手賀沼でも排水機場に流れ着いたりボートの営業ができなくなる被害が出ているという。

 この夏に初めて見つかったオオバナミズキンバイは、南米・北米南部原産のアカバナ科の多年草。他の植物を圧して短時間で高く成長する。光を遮ってナガエツルノゲイトウさえ枯らすとされる。水から離れても生きられ、水田耕作地への侵入が懸念される。葉や茎からも根をのばし、駆除後の仮置き場も定着場所になってしまうという。

 10年ほど前から西日本地域で拡大し、特定外来生物に指定された。21年に見つかった琵琶湖(滋賀県)では27年度末に、生育面積が約20万平方メートルになり、滋賀県は対策に追われている。

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