アジアプロ野球CS

「侍ジャパン」稲葉監督初陣を白星

 劇的な幕切れに「侍ジャパン」に歓喜の輪が広がった。同点に追いついた延長十回2死二塁、田村が左中間へのサヨナラ打を放ち、4時間29分の熱戦に幕を閉じた。初陣を白星で飾った稲葉監督は「結束力が最後の最後で出てくれた勝利。みんなでつかんだ1勝」と力を込めた。

 3年後の東京五輪をにらんだ若手主体のメンバー。この日は1、2番コンビを普段、遊撃を守る京田を二塁で起用し、源田(西武)と組ませるなど将来を見すえたオーダーで臨んだ。

 リードを許した展開にもベンチの中は諦める雰囲気はなかった。「選手は『絶対にいける』という表情だった。選手が盛り上げてくれた」と振り返る。「ジャパンというチームは勝っていかないといけない」と勝利にこだわった指揮官の思いに若き日の丸戦士が応えた。

 指揮官は、投手8人をつぎ込み、タイブレークにもつれ込むめまぐるしい試合展開にも初采配にも冷静に対応。試合後の会見で、稲葉監督は「想定内。選手の方が疲れたと思うし、いっぱいいっぱいではなかった」と涼しい顔で振り返った。

 「台湾戦に向けて気持ちを切り替えていきたい」。指揮官はこの日の勝利に酔いしれることなく、18日の台湾戦へ目を向けていた。

(神田さやか)

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