食品添加物「リン酸塩」過剰摂取? ハムやソーセージに使用 普通の食生活なら心配無用

過剰分は尿で排出

 リン酸塩を心配する人がいるのは、いろいろな加工食品に含まれるため、知らずにリンの過剰摂取となるのではないかという点だ。リンは体に必要な必須ミネラルだが、長期にわたって過剰摂取すると、腎機能が低下したり、カルシウムの吸収が抑制されたりすることが分かっている。

 厚生労働省が策定する「日本人の食事摂取基準」(平成27年)では、リンの「耐容上限量」を1日当たり18歳以上の成人男女は3000ミリグラムとしている。この値を超えて摂取した場合、過剰摂取による健康被害が発生する可能性がある。

 ただ、東北大名誉教授で食品安全委員会委員の山添康さん(薬学博士)は「リンは体内でエネルギー代謝や脂質代謝などで重要な役割を担う他、カルシウムとともに骨格を形成する働きもある。健康な人の場合、過剰に摂取したものは尿として排出される」と指摘。その上で、「リンは肉や魚など普通の食品から摂取する方が圧倒的に多く、添加物のリン酸塩が原因でリンの取り過ぎになることはまず考えられない」と説明する。

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