シートベルトキャンセラーと呼ばれる装置をめぐる商標法違反事件で、千葉県警に15日逮捕された林瑞勇容疑者(41)らは、インターネット通販サイトで「重い荷物に反応するシートベルトの警告音を解除!」などとうたってPRしていた。だが、装着は道路運送車両法の不正改造に該当するとして、県警が運転席に着用した購入者をすでに同法違反容疑で書類送検。県警は林容疑者らの販売が不正改造の幇助(ほうじょ)に当たるとみて、同法違反容疑でも調べを進め、立件を目指す方針だ。
捜査関係者によると、林容疑者らは、平成26年4月から29年4月の間に、全国44都道府県の約300人に装置約400個を販売。動機については「中国で売れているので、日本でも売れると思ってやった」などと話しているという。
装置は主に中国から輸入。大手自動車メーカーの純正品を装うため、メーカーのロゴマークを入れて販売していた。こうした手口について、捜査関係者は「不正改造に該当するものをメーカーが売るわけがない」と断じる。