めぐみへの手紙

拉致40年…トランプさんの目を見つめ、私の思いお話ししました

【めぐみへの手紙】拉致40年…トランプさんの目を見つめ、私の思いお話ししました
【めぐみへの手紙】拉致40年…トランプさんの目を見つめ、私の思いお話ししました
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めぐみちゃん、こんにちは。日本は木の葉が色づく季節が過ぎゆき、日々、寒さも感じるようになりました。あなたは美しい自然が本当に大好きでしたね。一刻でも早く、日本のきれいな風景を見せてあげたい。お父さんとお母さんはそれだけを願い、一生懸命がんばっていますよ。

今年も11月15日を迎えてしまいます。決して忘れることはない「あの日」。昭和52年、新潟で13歳のあなたが連れ去られてから、40年がたってしまいます。なぜ今日まで助けられなかったのか…。53歳になったなんて想像もつきません。途方もなく長い月日を振り返ると、怒り、悔しさ、悲しさ、いろいろな感情が一気にこみ上げてきて、言葉になりません。

13年間しか一緒にいられなかったけれど、あなたのちょっとしたしぐさ、楽しかった会話を今も鮮明に覚えています。助けるまでにこんなにも時間がかかってしまって本当にごめんね。

お母さんは今月6日、拉致被害者家族会のみなさんと一緒に、米国のトランプ大統領にお会いしました。これまでもブッシュ大統領やオバマ大統領にお会いして、拉致問題の解決をお願いしました。どこにでもいる普通のお母さんが3人もの大統領にお会いするなんて、本当に不思議で、考えられないことです。とてつもなく重責で、しんどい思いをしました。

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