クローズアップ科学

ピラミッドや原子炉、火山も透視 素粒子観測の意外な使い道

その後、機器の改良を加え、13年には薩摩硫黄島の硫黄岳(鹿児島県)を数日単位でコマ撮りしてマグマが上下に動く様子もとらえた。火山をリアルタイムで観測できれば噴火の予測に役立つとみられ、さらに研究が進められている。

宇宙や物質を構成する微細な素粒子の観測といえば、基礎科学のイメージが強かった。それが思いもよらぬ形で私たちの生活に役立つことが分かってきた。このことは、すぐに研究の成果を求めたがる昨今の風潮に一石を投じてもいる。

(科学部 小野晋史)

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