「シンゾーだから日米関係はいいんだ。シンゾーだから、私は日本のためにやる。もしシンゾーじゃなければ、私はフリーエージェントになる」
日本を訪れたトランプ米大統領は6日の首脳会談で、こう明言した。共同会見でも「これほど密接な関係が両国の指導者の間にあったことはない」と言い切った。
実際、「ロン・ヤス」(ロナルド・レーガンと中曽根康弘)、「ジョージ・ジュンイチロー」(ジョージ・ブッシュと小泉純一郎)など強い印象を残したが、「ドナルド・シンゾー」コンビこそ、安倍晋三首相が「ここまで濃密に深い絆で結ばれた1年はなかった」と語るのも誇大ではない。日米関係の安定こそ安倍政権の最大の成果と言えるのではないか。
安倍首相は6日、トランプ米大統領と会談、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に「最大限の圧力をかける」との方針を確認した。中国の一方的な海洋進出を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」に向けた戦略の共有も一致した。
北朝鮮をめぐっては、首相が米国の「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」との方針に改めて支持を表明。両首脳は「今は対話のときではない」との認識や、日米韓3カ国の連携の重要性を確認した。中国による圧力強化を歓迎した上で、「さらに大きな役割を果たすことが重要」とした。