成田市職員が決選会場で「最後のお願い」も予定
うなりくんは平成22年の第1回GPから毎年出場。初回は8位と健闘したが、ここ数年は20位前後をさまよっている。市は今回が最大のチャンスととらえ、初めて決選投票会場に乗り込んで「最後のお願い」をする予定という。
成田市がここまで力を入れる背景には、ゆるキャラGPがもたらすメリットがある。ちばぎん総合研究所の五木田広輝研究員は「GP受賞となれば、市の認知度アップや人気が証明されたということで関連のグッズ販売などに波及効果がある。地元の住民にすれば、全国に認められたものがあるというのは愛着や誇りにもつながる」と効果を分析する。
23年に優勝した熊本県の「くまモン」は、日本銀行熊本支店の試算で、その後2年間に1244億円の経済波及効果をもたらしたとされる。その後に優勝した群馬県の「ぐんまちゃん」や栃木県佐野市の「さのまる」による経済効果も年間数百億円の規模となった。