浪速風

40周年を迎えた民博の今日的意義

国立民族学博物館が開館40周年を迎え、8日に記念式典があった。初代館長の梅棹忠夫さんが「万国博の跡に万国博!」と言ったように、1970年の大阪万博の遺産である。万博の構想は梅棹さんの私的研究会からスタートしたが、うがった見方だが、民博をつくるために万博を仕掛けたのではないか。

▶太陽の塔の地下に展示するため、研究者たちが世界へ散り、さまざまな民族の生活用具など数千点の資料を収集した。それをベースに、今では約35万点にも増えた。「博物館はただモノを見せるだけのものではない。なにごとかの思想をわからせるということである」と展示方法にもこだわった。

▶「同じレベルで世界の文化を並べてみたら、こんなもんでっせ」という梅棹さんの声が聞こえる気がする。大阪が2019年の20カ国・地域(G20)首脳会合の誘致に名乗りを上げた。実現したら、首脳にはぜひ民博を見てもらい、太陽の塔の下で手をつないでほしい。