日米首脳共同会見・詳報

トランプ大統領「北朝鮮の脅威は看過できない。戦略的忍耐の時代は終わった」安倍晋三首相「全ての選択肢がテーブルの上にあるとの立場を支持する」

 ただ、中国は何十年にもわたって、不当でした。前政権の悪口は言いたくないのですが、これまでは非常に不当な貿易状況でした。非常に大きな貿易赤字が米国に生まれました。年間3500億ドルから5000億ドルにのぼる貿易赤字がありました。知的所有権の問題もありました。中国とはこの問題について話し合いを行っています。こうした貿易赤字を削減しなければいけないからです。

 自由で公平な貿易、互恵的な貿易を行なっていかなければならない。互恵的な貿易がもっとも重要だと思っています。中国だけではありません。ある国は米国に100%の関税をかけているのです。米国に輸出するときには全く関税がかかっていない。私は前から反対してきました。私たちは対策を取っています。時間がかかることでもあります。

 企業や国などが米国の労働者を不当に扱ってきた場合があります。米国は非常に強い措置をとっています。法的な土台はほとんどつくられています。非常に大きな違いが生まれてくるでしょう。すぐに成果が見えるはずです。貿易に関しては、米国は多くの国から非常に不当に扱われてきた」

 安倍首相「日本は防衛装備品の多くを米国から購入しています。北朝鮮情勢が厳しくなる中、アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しくなる中、われわれは日本の防衛力を質的に、量的に拡充していかなければならないと考えています。大統領が言及されたように、F35A戦闘機もそうですし、SM3ブロック2A(弾道ミサイル防衛用迎撃ミサイル)も米国からさらに導入することになっています。イージス艦の量、質を拡充していく上で、米国からさらに購入していくことになると思っています。

 われわれは北朝鮮がミサイルを発射した直後から完全にその動きを把握をしている。このミサイル防衛システム自体が、日米で協力して対処するシステムと言っても良いのだろうと思う。われわれは迎撃の必要があるものについては迎撃していくといううことです。いずれにせよ、迎撃を行なう際、日米は緊密に連携をしているということです」

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