エンタメよもやま話

中国、次はAI教師5兆円投入5億問蓄積…世界一のAI国家への野望

 また、中国最大規模のオンライン教育サービスのひとつ、Hujiang(●江(●=さんずいに戸))では、画像と音声の認識システムを活用し、生徒の表情や反応をリアルにコンピューターに取り込むことで、オンライン学級における教師と生徒との交流をよりリアルなものに改善する取り組みを続けています。

 こうした動きを受け、中国のアナリストやビジネス関係者は、計約1億8800万人の生徒が学校で学ぶ中国で、AIは教育の質を上げるための避けられないステップであると声をそろえます。ある関係者はこのSMPCに「AIは中国の教育産業を改善するだろう。コストは削減され、効率性は向上する」と断言。

 そして、マスター・ラーナー社のチャン・カイレンCEOは同じSMPCに「良い教師と学校は首都圏に集中しているが、農村部の教育環境は劣悪である」と述べ、いまの中国の教育制度が直面する課題が、教育資源の分配の不均衡であると明言し、将来を次のように予測します。

 「適応型の学習技術やインテリジェントな学習管理システムなどを通じ、生徒はオンラインによる(効率的な)学習方法を入手します。同時に、教師への依存度を減らし、個人化された教育サービスを受けることができるようになります」

 確かにそうですね。AI教師が優秀であればあるほどリアルな教師の数を減らせ、当然ながら彼らに支払う人件費や経費なども減らせます。多大なコスト削減です。

■たった「コーラ飲料1本分」料金で教育格差を是正

 実際、AIを使った英語学習サービスを提供している上海の振興IT系企業の最高技術責任者(CTO)も同じSCMPに「中国の一般的な英語訓練校だと年間の学費は通常、3万元(約51万5000円)になりますが、弊社だと年間966元(約1万6600円)。つまり、1日あたりコーラ1本分の出費で済みます」などと述べ、AIを駆使した教育システムの優位性を強調します。

 この企業、生徒は60万人いるそうで、AIによって薄利多売を実現できたわけですね。