【エンタメよもやま話】中国、次はAI教師5兆円投入5億問蓄積…世界一のAI国家への野望(2/6ページ) - 産経ニュース

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中国、次はAI教師5兆円投入5億問蓄積…世界一のAI国家への野望

 中国国内には現在、約1400万人の教師と、約1億8800万人の生徒たちがいるというのですが、AIの本格導入によって、彼らをとりまく教育環境が劇的に改善するのは間違いなさそうです。

 例えば、上海に拠点を置くオンライン教育サービスのベンチャー企業「マスター・ラーナー」には超優秀なAI教師がいます。

■日本の某学習アプリと桁違いな高レベル

 このAI教師は既に国内の中学校で最も多く出題された計約5億問のデータを蓄積しており、文字通り、人民の人生がかかった高校入試である全国普通高等学校招生入学考試「高考(ガオカオ)」でも高得点を挙げ続けているといいます。

 具体的には、専用のアプリをタブレット端末にダウンロード。このアプリを介し、生徒に対して設問や宿題が出されます。

 生徒たちは回答をノートなどに手書きしますが、このシステムは手書きの文字をデータとして認識。この答えをAI教師がリアルタイムで採点。同時に、例えば数学だと、どこで答えを間違えたかや、その間違いがどこでどう発生したかについてまで細かに分析。生徒がどこから勉強し直せばよいかまで示唆(しさ)してくれるというのです。

 さらにこのAI教師は生徒1人1人だけでなく、クラス全体の習熟パターンを分析し、クラスとしての問題点をあぶり出すこともできるのです。まさに家庭教師ではなく、リアルな学校の先生なわけですね。

 同社のエンジニアのひとりはこのSCMPに対し「AI教師の助けを借りれば、人間の教師の負担は大幅に軽減されるとともに、1人1人の生徒によりきめ細かく適切な指導ができる」と指摘します。

 このAI教師、同社のエンジニア300人が協力した作り上げたAI教育プログラムのプラットフォームなわけですが、この企業の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるZhang Kailei(チャン・カイレン)氏はこのSCMPに「教育において、効率性と教育の質を両立させることは非常に困難でしたが、AIを用いればそれが可能になります」と説明。同社が既に1億ドル、日本円にして約113億円の企業価値を獲得、つまり、投資家のグループから資金を調達したと胸を張りました。