妻刺殺事件から20年、犯罪被害者の会創設の老弁護士の戦い 「自分の身代わり」消えぬ思い

 犯罪被害者からの信頼も厚い。現在のあすの会の代表幹事、松村恒夫さん(76)は「岡村先生がいなければ、今も犯罪被害者には権利が何もないままだった」。代表幹事代行の林良平さん(64)も「あらゆる被害者をやさしく包み込んでくれる」と話す。

 あすの会は会員の高齢化が進み、以前より入会者が減ったが、岡村さんは「制度ができたおかげで、昔の私たちのように『憤る』犯罪被害者が減ったのかも。だとしたら悪いことではない」と話し、こう活動を振り返った。

 「妻に『身代わりにしてしまったけれど、精いっぱい生きたよ。やるだけのことはやったよ』と、報告することができます」

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