番組は話題を呼び、翌年には、2回の単発番組を経て10月から今年2月までレギュラーとして放送。10月から再びレギュラー放送が行われている。
落語家たちはこの番組をどう見ているのか。
「お客さんに好きなように想像してもらうのが落語の強みであり魅力です。この番組はそれを消してしまう。落語家としては邪道だと思う。でも…」と話すのは、番組で「六尺棒」など3席を披露した落語家の三遊亭兼好。
「誰もが知っている役者さんが演じていて、非常にうまくできている。落語は難しい、と敬遠していた人を惹(ひ)きつけるにはとてもいい。番組をきっかけに来たお客さんが、落語本来の魅力に気づいてもらえれば」と期待を寄せる。
落語家の「間」の取り方に合わせて演じる出演者は大変で、撮り直しの連続で収録が朝から深夜に及ぶことも。しかし、ぼうっとした旦那としっかり者のおかみさんの掛け合いで笑わせる「熊の皮」(16日放送予定)に出演したフットボールアワー・岩尾望は、「大勢のスタッフや出演者が朝から晩までかかってやることを1人でやってのける。落語家のすごさがわかる」と感嘆。落語の面白さを再認識する出演者も多いという。