ステージ 芸

中村雀右衛門「奥州安達原」の袖萩に挑戦 11月歌舞伎

【ステージ 芸】中村雀右衛門「奥州安達原」の袖萩に挑戦 11月歌舞伎
【ステージ 芸】中村雀右衛門「奥州安達原」の袖萩に挑戦 11月歌舞伎
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 11月の歌舞伎は、名作の大役に初役で臨む俳優たちの舞台が上演される。歌舞伎座(東京都中央区)の「吉例顔見世大歌舞伎」では昼の部、中村雀右衛門(じゃくえもん)(61)が「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)」の袖萩に挑戦。国立劇場(東京都千代田区)では新歌舞伎の人気作2本立てで、中村梅玉(ばいぎょく)(71)が「沓掛時次郎」、尾上松緑(おのえ・しょうろく)(42)が「坂崎出羽守」にそれぞれ主演する。(飯塚友子)

 ■「袖萩」三味線も

 「大きなお役ですし劇中、三味線を弾く場面もありますから、必死でお稽古しています」

 襲名2年目も、女方の大役に積極的に挑む雀右衛門。「奥州安達原」は、人形浄瑠璃として宝暦12(1762)年初演。名家出身ながら安倍貞任(中村吉右衛門)と駆け落ちし、没落して盲目となった袖萩(雀右衛門)が、父に切腹の命が下されたと知り、10年ぶりに実家に戻る、哀れな姿が涙を誘う。

 「雪降る中、袖萩は恥を忍び現れる。目もつぶれ、娘に手を引かれる、切ない情景です。父母と娘、孫という一家の関係があり、人情が濃密にからまって哀れな姿になる。それが伝わればいいと思います」

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