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東京の名所の一つで訪日外国人にも人気の浅草寺(せんそうじ)=台東区浅草=表参道に続く仲見世商店街が今、家賃をめぐる騒動に揺れている。土地と建物を所有する浅草寺から突如、これまでの約16倍に当たる値上げが提示されたという。値上げされれば、「廃業する店が出てくる可能性もある」と関係者。商店街側は「減額のお願いを含め、寺側と話し合いたい」としている。
9月に突然
仲見世商店街振興組合によれば、各店が家賃値上げに関する寺側の意向を知ったのは9月。10平方メートル当たり月額1万5千円だった家賃を、同25万円に値上げすると提示された。
「周辺の家賃相場からすると、妥当な金額とされたが、売り上げは限られており、このままでは経営が難しくなる店も出てくる」と同振興組合広報部長の森田一郎氏(58)。「シャッターを閉める店が増えれば、今の浅草の風景が失われてしまうかもしれない」と危惧する。