「責任を問われるべき」新潟市民病院の自殺研修医遺族 市長や病院長を労基署に告発

前沢史典さんの写真とともに会見した父、岑夫さん=26日、さいたま市浦和区高砂(川上響撮影)
前沢史典さんの写真とともに会見した父、岑夫さん=26日、さいたま市浦和区高砂(川上響撮影)

 昨年1月に過労自殺した新潟市民病院の研修医だった木元文(あや)さん=当時(37)=の遺族側が26日、労働基準法違反の疑いで新潟市と篠田昭市長、市民病院の片柳憲雄院長を新潟労働基準監督署に告発した。代理人の斎藤裕弁護士は「長時間労働を知りながら何もせず、1人の命を失わせても全く責任が問われないのはおかしい」と指摘。病院側は「これまでと同様に労基署の調査に誠実に対応していく」とコメントした。

 告発状では、時間外労働が最大で月177時間にのぼった勤務医をはじめ、労基法違反は1〜6月の半年間で延べ90人に及んだとしている。

 斎藤弁護士は、市民病院は勤務する医師の労働時間を客観的に把握していないと主張。「病院の態度は悪質で、厳重な処罰が必要だ」と記者団に話した。

 市民病院は6月に同労基署から是正勧告を受け、全勤務医の時間外労働時間を自己申告に基づいて調査。勤務時間が長い10人に関しては電子カルテで照合した。この結果、7月は過労死ラインとされる月80時間を超えた医師が9人、100時間以上は1人。8月は80時間以上が5人、100時間以上はゼロだった。

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