オーストリア国民党、極右と連立協議へ

 【ベルリン=宮下日出男】今月15日のオーストリア国民議会(下院)選挙で第1党になった中道右派の国民党党首、クルツ外相は24日、政権樹立に向けて第3党の極右、自由党との連立交渉に入る意向を正式に表明した。

 国民党は単独過半数の議席に届かず、安定した政権運営には連立相手が必要。このため、難民や移民への厳格な政策などで共通する自由党との協力を目指すとみられていた。

 クルツ氏は「親欧州」の政権を目指すと強調する一方、欧州連合(EU)内にはEUの取り組みにも影響するとして自由党の政権参加を警戒する声も根強い。

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