元政策秘書の男性への暴行・暴言問題で自民を離党し、無所属での出馬となった前職の豊田真由子氏(43)=埼玉4区=は22日の投開票の結果、5人の候補者中最下位の5位だった。得票数は2万1614票で、前回の8万8730票と比べ約4分の1に減った。新座市内の事務所に支援者の姿はまばらで、組織を離れた草の根選挙ぶりをのぞかせた。豊田氏は「私の力不足」と涙ながらに敗戦の弁を述べた。
支援者は女性7人
組織戦だった前回衆院選とは対照的に、スタッフのほかに訪れた支持者はわずか7人で、いずれも女性ばかりだった。午後10時50分ごろ、NHKが自民新人で元志木市議の穂坂泰氏(43)の当選確実を伝えると、支持者からため息が漏れた。
約10分後、豊田氏が事務所の奥から姿を見せた。選挙期間中に自ら「みそぎの白」と説明して着用した全身真っ白の姿とは違い、上下グレーのスーツ。冒頭、「私の力不足。支えてくださった皆様、支えてくださったスタッフやボランティアに申し訳ない」と頭を下げた。選挙期間中の張りのある語り口とはうって変わり、聞き取ることすら困難な消え入るような声だった。