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日本を代表する名門ものづくり企業で信じがたい不祥事が続く。性能データ改竄問題が次々と明るみに出ている神戸製鋼所が20日、不正に関する社内調査への妨害行為があったことなどを発表した。同社が金曜夜に不祥事会見を開くのは2週連続。前日夜には、完成車両の無資格検査が行われていた日産自動車が、問題の発覚後も同様の違法行為を続けていたと発表したばかりだ。不祥事会見のオンパレードに、詰めかけた報道陣約200人にはうんざりした表情が目立ち、質疑応答でも「調査中」「確認中」とする答えの繰り返しにいらだちの声も上がった。
この日、会見で説明に立ったのは梅原尚人副社長と山本浩司常務執行役員、勝川四志彦常務執行役員の3人。トップの川崎博也会長兼社長は体調を崩したという。質疑応答での主なやり取りは次の通り。
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--妨害行為について、隠蔽の手法は
梅原副社長「過去1年の出荷製品について、顧客要求を満足していない製品がどれだけあったか自主点検している。検査の実績データと検査証明書を突き合わせる点検をしているが、不適合なのに『不適合ではない』との報告が上がってきた。管理職を含む複数名が関与している。昨夜に把握して調査を始めたが、妨害行為の時期や手法についてはまだ調査し切れていない」