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のどかな朝の登校風景が一瞬で暗転した。大阪府枚方市の小学校前で18日午前、児童の列に車が突っ込み子供ら6人が負傷した。「(太陽が)まぶしかった」。運転していた男は、秋晴れの日差しに前方の視界を遮られ、前が見えなかったという趣旨の供述をしているという。安全最優先の通学路で起きた事故に、住民らは「近くでこんなことが起きるなんて」とショックを受けていた。現場は制限速度20キロの通学路。路側帯を縦一列になって集団登校していた児童5人と、その後方を歩いていた中学校の女性教諭の間を裂くように車が突っ込んだ。
「痛いところはないか。大丈夫やから」
近くに住む無職の和泉一憲さん(69)は事故直後の現場を目撃。救急隊員が大きな声で児童を励ましながら、けがの具合を確認していたといい、「子供は泣いていたが、救急隊員が毛布をかけて担架に乗せていた。こんな事故が近所で起きるなんて」と話した。
事故を起こした車は、「速度落とせ」と書かれた路面標示がある道路を斜めに横切るような形で停車。和泉さんによると、運転していたとみられる男は、現場近くに呆然(ぼうぜん)と立ちつくしていたという。
また、近くに住む男性会社員(37)も「現場の道路には10センチほどの血痕がいくつかあった。教師とみられる女性は首のあたりから出血していたが、必死に児童を助けようとしている様子だった」と振り返った。