衆院選

ゴジラ出現で自衛隊派遣あり? 18歳の政権選択 教育現場が討論の場に

 22日投開票の衆院選を控え、高校では一昨年の公職選挙法改正で成立した「18歳選挙権」を念頭に、政治経済や現代社会の授業を選挙シフトに変更するケースが相次いでいる。生徒には投票者として当事者意識が浸透しつつあるが、今回は受験勉強が本格化する時期とも重なり、投票率の低下を懸念する声も。18歳が初めて迎える「政権選択選挙」への投票の行方は-。

「多数派工作を」

 「攻撃してくるかわからないのに、自衛隊を出動させるのは早い」「でも、被害が出た後では遅い」

 16日、東京都板橋区高島平の都立高島高校の教室。政治をわかりやすく伝える学生団体「POTETO」代表、慶応大4年の古井康介さん(22)が「国会議員になったつもりで、多数派工作をしてみて」と呼びかけると、3年生たちは教室中央に集まって真剣に議論を始めた。

 テーマは、東京湾に出現したゴジラから東京の街や国民を守るために自衛隊を派遣すべきか否か。生徒たちは約20分間、非常事態である点や憲法との関係、自衛隊に被害が出る恐れなど多面的な観点から賛否を討論した。投票の結果、反対が多数を占めた。

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