山陰の議論

野鳥専門家も絶句、山陰の渡り鳥に異変…突然の大群飛来は何を意味するのか

【山陰の議論】野鳥専門家も絶句、山陰の渡り鳥に異変…突然の大群飛来は何を意味するのか
【山陰の議論】野鳥専門家も絶句、山陰の渡り鳥に異変…突然の大群飛来は何を意味するのか
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 鳥取県米子市の米子水鳥公園に9月22日、渡り鳥のシマセンニュウなどが近年にない大群で飛来し、鳥類標識調査をしていた公園職員が「想定外の異変」と、大慌てで対応する事態となった。職員はこの日一日で過去最多級の約290羽を捕獲し、標識の足環を装着して放鳥した。渡り鳥の突然の大襲来は、直前の9月17日、鳥取県に台風18号が最接近したため「台風の通過を待って渡り鳥が一斉に移動を開始した」とも推測できるが、果たしてそれだけだろうか。今季はコハクチョウが過去最も早く飛来するなど、ほかにも異変が起きており、謎が深まっている。

ネットを揺らす鳥たち

 「とにかく、その数の多さに驚いた」と、桐原佳介・公園主任指導員は絶句した。

 異変は、9月22日の早朝から起きた。園内のヨシ原を訪れると、仕掛けた野鳥調査用のネットを多数の渡り鳥が揺らしていた。1羽ずつ取り外し、公園内の建物に持ち帰ってサイズなどを記録し、標識の足環を装着。ホッとして再びヨシ原を訪れれば、さらに数十羽の姿が。捕獲した渡り鳥を衰弱させては元も子もない。一連の作業は時間との勝負となり、夕方まで繰り返された。

 この日捕獲したのは、コヨシキリ145羽、シマセンニュウ137羽など計4種285羽。ほかにもヨシ原ではネットを免れた群れが盛んに飛び交っていた。

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