【クローズアップ科学】日欧の水星探査機が来年出発 太陽系外の地球にも迫る(2/3ページ) - 産経ニュース

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クローズアップ科学

日欧の水星探査機が来年出発 太陽系外の地球にも迫る

史上最も詳細な水星探査

人類は月や火星をはじめ太陽系の天体に多くの探査機を送り込んできたが、水星はこれまで米国の2機しかない。公転周期が約88日と短いため探査機を目的の軌道に投入するのが難しく、太陽に近いため機体の高温対策も困難という事情があるからだ。

米国は1973年に打ち上げたマリナー10号、2004年に打ち上げたメッセンジャーで水星探査の先陣を切ったが、詳しく観測できない場所もあった。日欧のベピコロンボ計画は史上最も詳細で本格的な水星探査になる。

探査機は当初、10年ごろに打ち上げる予定だったが、ロケットの変更やMPOの設計問題などで延期を繰り返してきた。JAXAは15年にMMOを製作した際、翌年の打ち上げを見込んでいたが、機体を受け取った欧州側の作業トラブルでまたもや延期に。その後は問題なく、ようやく来年の打ち上げが見えてきた。

MMOの開発に加わってきたJAXAの小川博之教授は「遅れたことでかえって意気が上がっている。着実に計画を進めたい」と話す。