解答乱麻

学校週5日制を生かすためには 学校と寺子屋の教育を車の両輪に バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

 かつて私は「ゆとり教育」「学校週5日制」の反対論者だった。受け皿のないまま学校で学ぶ時間を減らせば、塾や予備校通いに拍車がかかるのは目に見えていたからだ。その一方で塾や予備校に行けない子、行きたくない子の学力は低下し二極化が生じることも予測できた。

 しかし、今、私はあえて「学校週5日制を」と言いたい。バッカーズ寺子屋の経験から、学校だけに頼らない広やかな教育システムを作ることができると確信するからだ。月に2日程度、週末に学校や学年を越えた仲間と、企業や地域の人から、国際社会の姿・働く意義・志の大切さ等について学ぶ機会を設ける。平日は学校で基礎・専門教育を受ける。学校と寺子屋の教育を車の両輪とした教育システムを構築すれば、目的を持って学校に通う子供たちも増えるだろう。同時に学校が抱え込み過ぎた教育課題も軽減できる。

 大切なことは、教育を一過性のイベントにしないことだ。社会人の講話も、企業訪問も、自然体験も、一貫して一本の軸(理念・目的)で貫くことが効果を生む。また「体験活動」と「言語活動」とを不可分のものとして実施することも大切だ。何よりプログラムの一つ一つに関わる大人たちが、凄(すさ)まじい情熱と真剣さで取り組むことが子供たちの心に響き成長を促す。