解答乱麻

学校週5日制を生かすためには 学校と寺子屋の教育を車の両輪に バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

 「言葉」の獲得方法はおおよそ3つある。1つ目は「人」から、2つ目は「書物」から、3つ目は「体験」からだ。より良い教育を実践するということは、まず良き大人、良き先輩後輩との出会いを数多く作ることだ。次に読書を通して先人の生き方や考え方に触れ、自分の考え方の土台となる言葉を手に入れることだ。そして自然体験や社会体験、海外留学等を積極的に行うことだ。体験を通して自ら悩み、考え抜いた末に掴(つか)んだ言葉や、感動を通して得た言葉は自分という人間の核となる。

 私が10歳から15歳までの子供たちをバッカーズ寺子屋という学び舎で13年間教育してきて実感していることは、この3つを体系的に形にしていけば、大きな教育的成果が得られるということだ。これは私が高校教師を続けていれば、絶対に気づくことのなかった教育方法だ。わずか年間30日程度の教育日数で驚くほど子供たちは人間的に成長する。この学びの場に関わらせていただいた者の責務として、私はこの教育方法をさまざまな形で社会に還元していきたい。