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マタギ(猟師)になるには? 気になる収入についても聞いてみた

不足する猟師の存在意義とは

 そして、気になる収入について。猟師として一人前になれば、生計を立てられるのか聞いてみた。

「猟師としての収入源は、捕獲した獲物から得られる『肉』や『皮』などを売ることと、有害捕獲として得られる駆除費が主なものとなりますが、そこから得られるお金のみで生計を立て得る収入を得ている猟師は、非常に稀で、とても難しいです」(安田さん)

 なかなか厳しい現実だ。

「なお、お肉を売るためにも必要となる許可などがありますし、有害捕獲をする場合にも許可が必要です。いきなり猟師のみで生計を立てることは考えずに、狩猟で得られる収入は、副収入のうちの一つ、またはお小遣いという位置づけで、始めるのが現実的かと思われます」(安田さん)

 こうした理由から、猟師の数は減少の一途を辿っている。しかしそれでも、猟師の存在は不可欠だという。

「地方では増えすぎたシカ、イノシシなどによる農林業・生態系被害などの『獣害』が社会問題になっています。猟師が山に入ることで、増えすぎたシカやイノシシ等が引き起こす様々な被害を抑制し、その生息数を適正に調整することにつながります。現在、猟師の世界も高齢化が急速に進んでおり、猟師がいなくなってしまえば、獣害はさらに拡大してしまうことにつながるでしょう。もっと猟師や狩猟が身近なものになり、今の獣害などの問題が少しでも減っていけば嬉しいです」(安田さん)

 安田さんの所属する猪鹿庁のほか、各都道府県の猟友会でも初心者向けのイベントが開催されている。興味を持った人は、まずこうしたイベントに足を運んでみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:安田 大介

猪鹿庁合同会社代表。「猪鹿庁」では狩猟を身近に感じ学ぶことができるツアー・イベントなどを実施。10/21〜23に岐阜県郡上市にて、狩猟サミットを開催予定。

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