聞きたい。

100歳の精神科医 「80歳以下の若い人へのメッセージ」 高橋幸枝さん 『そっと無理して、生きてみる』

 本書では、「年を取ったからこそ、苦手なことに挑戦する」ことを勧める。とはいえ、年齢を重ねると身体能力はどうしても落ちてしまう。だから、「以前できたことができなくても落胆しない」とも書く。「ちょっとだけ、無理をすることが大事」と語るバランス感覚に共感できる。

 「この年だから、よく『人生のしまい方』を考えています。でも、いつかは老人ホームを建てたいという夢は、今も持っているんですよ」。読むと温かな気持ちになると同時に、こちらの背筋をしゃんと伸ばしてくれる本だ。(小学館・1200円+税)(本間英士)

【プロフィル】高橋幸枝

 たかはし・さちえ 大正5年、新潟県生まれ。医療法人社団秦和会理事長。