衆院選

県都・茨城1区の行方 自民・希望、前職対決で火花

 ■分裂で不安/小池氏に期待

 衆院選で、1区ではいずれも3回目の当選を目指す自民党の田所嘉徳氏(63)と、希望の党の福島伸享氏(47)の前職同士が争う。両陣営とも大票田の水戸市に重点を置き、すでに激しく火花を散らしている。いずれも新人で共産党の大内久美子氏(68)と幸福実現党の川辺賢一氏(30)も各地を走り回る。

 4日夕方、JR水戸駅南口には、黒山の人だかりができていた。約6千人(主催者発表)の視線は、田所氏の応援に駆けつけた安倍晋三首相(自民党総裁)に注がれていた。

 首相は「日本を守り、未来を切り開くことができるのは自公連立与党、そして田所氏だ」と聴衆に支持を呼びかけ、田所氏も「この選挙戦に勝ち抜いてこそ国民のための政治を推進できる」と訴えたが、田所氏の表情は厳しいままだった。

 自民党県連の田山東湖幹事長も「不安要素」と公言する1区。その懸念は、保守分裂となった知事選で生まれたしこりだ。陣営幹部は「水戸が大変だ。知事選で現職を応援した水戸市議がどれだけ動いてくれるか」と危機感を示す。

 5日に同市内で行われた集会には石破茂元地方創生担当相が登場。今後も党本部から大物議員らを招いててこ入れし、組織の引き締めにも力を注ぐ。

 一方、福島氏は6日朝、水戸市浜田町の交差点に立ち、行き交う車両に手を振り続けた。「風に乗ることは考えていない。浮動票にも期待していない」というが、傍らに掲げられているのは希望の党代表の小池百合子東京都知事と並ぶポスターだ。これは党の公認が出た3日、県内各地に貼り出された。

 「民進党だから周りに勧めづらいと思っていた支援者が、周囲に声をかけてくれることを期待する」といい、選挙区内に80以上あるという後援会を通じて支持拡大を目指す。2期目に国会質問を60回以上行うなどの実績を強調し、「国会で仕事をしている姿が見える方を選んでほしい」と訴える。

 大内氏は水戸市議と県議を計10期40年務め、陣営幹部も「水戸市内では知名度がある」と自信をのぞかせる。同市内を中心に各地でつじ立ちや街頭演説を精力的にこなし、支持拡大をねらう。

 川辺氏も各地で街頭演説を重ね、消費税減税や国防強化を訴えて知名度向上に努める。 (上村茉由)

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