NIE@産経・カマティーのNIE事始め(7)

新聞社に思いきってお願い!

 新聞社を訪ねて、新聞を制作している現場を見聞すると、新聞がぐっと身近なものに思えてきます。多くの新聞社は見学を快く受け入れてくれます。貴重な機会を有意義なものにするために、私が考える新聞社訪問のコツをお教えします。

 (1)見学メニューにそのまま乗っかるのではなく、こちら側からこんな見学をしたいと具体的な要望をしてみましょう。その場合、訪問したい新聞社のNIE担当の方に相談すると便宜を図ってくださいます。

 (2)紙面づくりや印刷の時間帯を確認して、新聞社の迷惑にならない範囲で、その時間帯に編集局や印刷工場を訪問し、リアルな作業現場に触れさせましょう。

 (3)編集者の方との懇談の設定をお願いしましょう。生徒には、事前に新聞の制作過程をパンフレットやDVDで学習させ、質問を考えさせておきましょう。

 いずれも新聞社の方から見たら本当に図々しいお話かもしれませんが、その分きっと意欲的な生徒の姿勢を感じて頂けるはずです。以前、産経新聞大阪本社の見学を企画した際、事前学習として大阪版に掲載された体罰の記事を読ませ、議論をさせました。そして、訪問当日に紙面を担当した編集者の方に時間を割いて頂いて、その記事について生徒との質疑応答をお願いしたことがあります。一つの記事が生まれるために、様々な思いの交錯、内容の取捨選択、表現の推敲(すいこう)があることを、生徒たちは実感をもって学ぶことが出来ました。   (清風高校教諭)

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