バキュームカー不足などで災害トイレ事情深刻化 「関連死の拡大要因に」と懸念の声 南海トラフ地震で関連死100万人想定も

 「トイレ対策は訓練で検証しずらいのが難点」というのは一般社団法人「防災・介護・トイレのバリアフリー」(東京都)代表理事の足立寛一さん。足立さんは自ら開発した携帯トイレを登山者に無償提供し実証実験に取り組んでいる。

 この携帯トイレは、便袋に薬剤を先に投入し、排便すると、薬剤が汚物を殺菌し、におい、腐敗を防ぎ、普通ごみとして処分できる。登山者への調査結果では、全員が「においが気にならず、使いやすい」と回答している。この点、前述のラップポンと同様の効果を示している。

 足立さんは、薬剤を仮設トイレで利用することを提案している。不足が指摘されるバキュームカーではなく、トラックで運搬できるからだ。「広域災害では災害用トイレは不足する。個人備蓄の励行と様々なトイレを組み合わせるなど工夫に取り組むことが必要だ」と呼びかけている。

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