歴史教科書「各社の比較評価を」 山梨県議会で県教委の指導強化求める請願採択

 県内公立中の教科書の採択は、市町村教委が事務局を務める6地区の協議会が実施。平成30年度用の歴史は甲府地区の「帝国書院」を除き、5地区が「教育出版」だった。

 採決に先立ち、自民党誠心会の白壁賢一氏が賛成討論を行い、各地区横並びの採択結果を「偏りがあり、好ましくない状況」と批判。県教委に「自虐的な国家感を醸成させるような教育は子供たちの自信を失わせる恐れがある」と積極的な指導を求めた。

 リベラルやまなしの飯島修氏は反対討論で「文部科学省の検定済み教科書から採択する以上、適正だ。比較評価は採択の画一化を招く」などと訴えた。

 9月県議会は5日、総合球技場の基本計画策定検討費など一般会計64億4500万円規模の補正予算案などを可決し、閉会した。

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