衆院選

群馬1区、保守3分裂は回避 中曽根康隆氏「苦渋の決断」で比例へ

 中曽根康弘元首相の孫で、弘文元外相の長男康隆氏が5日、これまでに表明していた衆院群馬1区からの出馬を取りやめ、比例北関東ブロックからの出馬を決めたことで、自民党が恐れていた保守3分裂は避けられる見通しとなった。1区には自民公認候補に前職の尾身朝子氏が決定している。前職の佐田玄一郎氏は比例での公認の判断を待っており、今後の動向が注目される。

 「苦渋の決断だった」

 5日夕、前橋市内に朝開所したばかりの事務所で会見を開いた康隆氏は緊張した面持ちで語った。

 自民党本部や県連から「再三にわたり比例での出馬の要請を受けた」と康隆氏。4日夜にも本部関係者から要請があり、上京した。5日朝に「自民党のため」と決断し、党本部に1区での出馬を取りやめる考えを伝えたという。

 希望の党と立憲民主党が登場するという想定外の野党の動きも「保守が分裂している場合ではない」と改心を促した。

 比例名簿順位については「具体的な話はきていない」とした。

 これまで康隆氏は、「中曽根康隆に票を入れたいと思われるような人間になりたい」と個人を強調してきただけに、小選挙区から比例への進路転換は「苦渋の決断」に違いない。

会員限定記事会員サービス詳細