衆院選

「希望の党」が公約を発表 小池百合子代表 首相9条改憲案に否定的

政策を発表する希望の党の小池百合子代表=6日午前、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
政策を発表する希望の党の小池百合子代表=6日午前、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

 新党「希望の党」の小池百合子代表(東京都知事)は6日午前、都内のホテルで記者会見し、衆院選公約を発表した。憲法改正は9条を含めた改正議論の推進を打ち出したが、小池氏は、戦力不保持などを定めた9条1、2項を残し、別に自衛隊の存在を明記する安倍晋三首相(自民党総裁)の提案について「これまで自衛隊は合憲とされており、3つめを加えるのは屋上屋にならないか」と述べ、否定的な見方を示した。

 公約では、「憲法9条を含め改正論議を進める。自衛隊の存在を含め時代に合った憲法の在り方を議論する」と記し、安全保障関連法は「憲法に則り適切に運用する」とした。国民の「知る権利」や地方自治に関する「分権」の考え方も憲法に明示する。

 小池氏は会見で「9条のみならず改憲論議をしていきたい。護憲か改憲かの議論が続き、深まってこなかった」と語り、国会の憲法審査会などで積極的に議論する姿勢を明確にした。

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